君が彼女を身勝手だと言うのが
心の中で彼女をそう責めずにはいられないことが
きっと彼女を綺麗にした
そのわりに自分自身を憎ませているかもしれない
本当の気持ちを確かめる術がわからない
’あなたとはもう一緒にいたくもない’というだけだ
不意に傷つくことがないやり方なら
途方もない孤独を正面からみていた
猫のきまぐれさで
君がベタベタと触れたのは
欲望のない心に触っていたからだろう
細く開いていた瞳の奥が飴色に透き通っていた
君は目を閉じて
彼女の指先を熱心にしゃぶっていた
すぐ逸らしてしまうような
そんな視線はどこ
彼女はいつも失礼で御免
誰かの純粋さにぽかんとしてみていてくれるのさ
そんな疑問には答えられない
早く痛みが消え去ってしまえと
もう快楽はその場所にない