ぷつんと切れたフィラメント
カラカラといわせて
平成の夏の星たちの上
くるくる回る豆電球
早回しじゃなきゃもうダメになっちゃった
今の星空を見ようといえば
わたしは欲望を空にかざし比べていた
事切れる星の激しい光を
見ようと思ったわけでもないのに
焦げ付いた熱の記憶には
この手に取って気づかなくてわたし
早回しでしかもういけなくなっちゃった
日焼けしたるるぶ丸めてウランの採掘にでかけよう。
固定電話で待っているらせんの弾力を弄ぼうよ。
それ自体つくり出された
絶対を根拠にしたフィクションだ
あれ、正しい道しか
もう行けなくなっちゃうの?
なぜ 正しい道しか行けなくなっちゃうの?
君は諦めてしまったのか。
わたしは不誠実を責められたかったんです
複雑な守られた人間に見せたかったんです
気づいたらどうするのか。
その 力量を惜しみなく示してくれる人よ
なぜ 正しい道のように照らされているの?