berryswitch

ゆめからさめたゆめ

聡香

大人になってからの友達の友達の友達

みたいなことで知り合って

はじめまして。なんて言えたら良かった

灯油が満タンにはいりました

魚の骨がきれいに取れました

正座して服を畳んでいるところ笑われてこっそり写真に撮られました

さらさらの毛先でくすぐったい攻撃をしてくるあなたが好きかも

あなたと話したいなんて思わない

だってそこにいるだけでわたしはうまくあしらわれているみたいに

あなたのこと頭がいいとか悪いとか全くわからなくなってしまうんだ

机の上に乗って脚をぶらぶらしてるあなたに

そんなところに乗るなんて、と言ったとき

求められる答えを知ったとき

わたしにはたったそれだけの選択肢だったのに

あなたは

心から楽しそうに笑ったね

 

わたしたち趣味が似ているのかも

あなたにこじつけをぺらぺら喋りました

約束をすぐ放りなげた

だってみんな遅すぎて正気ではいられないの

 

お願い

一日もわたしを忘れないで

自分を正しく見破らせないこと

誰もがそれに慣れきってしまわないためあなたが生きてる

 

覆い隠すことができると心で言い張った

腐りはてた欲望について

わたしを茶化してしまうこと知っていた

あなたは数学のテストで10点を取っていた。

あなたは20歳になってわたしを誘った。

去年東京に出て働いたけどいまは実家に戻ってるって何故だろう

あなたはきっと結婚もしてしまうだろう

あなたと話したいなんて思っても

あなたともう一度会えたしても

一緒にバスのふたりがけの席に座ったりしてみたい

あなたの姿を人波に見つけて

立って居られないくらいにうちのめされて

かたく靴紐を結びたい

 

お願い

片時もわたしを忘れないで

自分を正しく見破らせないこと

誰もがそれに慣れきってしまわないためあなたは生きてる